「Hatsuly」は、橋梁補修工事における、調査や表面被覆工や剥落防止工の出来形検査、断面修復工における出来形検査など、インフラ補修における検測を効率化するシステムです。スマホやタブレットで取得した3次元データを利用して、クラックの延長、面積の算出、はつり深さ、体積等を自動算出し、帳票を作成できるアプリです。3次元データや帳票を発注者と共有することや、出力することも可能です。インフラ補修工事の調査や出来形管理において、大幅な省力化を実現することが出来ます。
従来の断面修復工における出来形管理のための数量算出には、計測を行う担当者、写真を撮影する担当者など複数名で作業を行う必要がありました。Hatsulyを使用することで、1人で数量算出が可能になり、大幅な作業時間削減が実現できます。
Hatsuly上でいくつかの操作をすることで、はつり面積(長さ×幅)、はつり深さ、体積、鉄筋かぶり厚を自動算出することが出来ます。また、鉄筋表面積についても算出が可能です。帳票も自動で作成され、クラウド上で発注者に共有することやエクセル形式で出力することが可能です。
Hatsuly上では、任意箇所の面積の計算や、クラックの延長の計測が可能な距離計測機能など、剥落対策工等で必要な出来形管理に必要な数量算出を行うことが可能です。
はつり箇所の、はつり面、仕上がり面に対して3次元の平面モデルを作成することで、体積の計測を行うことが可能です。はつり形状としては、L字型や台形など、複雑な形状に対しても計測を行うことが可能です。
はつり深さについて、Hatsuly上でグリッド用いて計測することが出来ます。任意でグリッド間隔を調整した上でグリッド点を任意の箇所に移動することも可能なため、鉄筋上にグリッド点が来てしまう場合などでも鉄筋を避けてはつり深さを計測することができます。複数箇所の平均の深さを帳票として出力が可能です。
鉄筋の3Dモデルを行うことで、かぶり厚の計測や、鉄筋表面積の算出が可能です。また、計測した数量については、帳票を自動作成することができます。帳票についてはエクセル形式での出力が可能です。
点群データの取得については、LiDAR付きのiPad等にPIX4DcatchやScaniverseといった点群取得アプリをインストールいただき、検査箇所について撮影していただきます。
撮影範囲としてはPIX4Dcatchの方が、Scaniverseより広範囲です。
デバイス | 2020/2021 iPad Pro |
OS |
Windows 10 (64ビット)以降 |
メモリ | 8GB以上 |
ウェブブラウザ | Google chrome |
※上記は推奨環境であり、これを下回っても動作は可能です。
Hatsulyの操作マニュアルなどを確認したいという方は、以下のヘルプセンターのボタンよりお申し込みください。